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東京23区の中心に近く、俗にいう「山の手」の一角にある文京区。いまや全国きっての文教地区として知られるこのまちは、いかにつくられたのか。江戸時代には大半が武家地によって占められ、明治初年には農地もたくさんあったこの地域が変わったのは、たまたまここに「東京大学」が設立されたからではないか?――この仮説をもとに、文京区生まれの歴史家と世界の街並みを研究する建築史家が対談する。さらに、江戸と近郊農村地帯との境界にあったこの地域の都市化、出版・印刷業の発展、現在の東京ドーム付近にあった軍事施設「砲兵工廠」のあとさきなど、「文京区はいかにつくられたか」を解明する「ちまたの歴史学」。
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