取り寄せ不可
「さあ、始まりの終わりを始めよう」
日常と異能が交わり、物語は引き返せない『最終巻』へと突入する。
結局どれだけ言葉を取り繕うとも、この物語は虚構だった。全ては誰かが書いた欺瞞の積み重ねでしかなく、砂上に描かれた絵のように儚く消えゆくだけ一夜の夢でしかなかった。
俺もみんなも、所詮は創作されたキャラクターに過ぎないのだろう。
宙ぶらりんのまま忘れ去られようとしていた物語は、思い出したように終わりを迎える。絵にも描けないぐらい眩しく輝く黒歴史に、一つの終止符が打たれる。観客のいなくなった舞台で、それでも叫び続けよう。
「俺達は本物だ。虚構じゃない」
『厨二病』エンタメ、堂々大団焔!
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