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古来より宗教は、「人間とは何か」と問い続け、人間を定義づけてきた。そしてそれは、各文化圏における伝統的な人間観の基盤とされてきた。しかし近代においては、一方で宗教を基盤とした人間観を必要とせずに「人間」が語られ、人間定義が揺らいでいる。
また、生産技術・医療・通信・情報等の分野において飛躍的に科学技術が進歩した近代以降、「移植・延命の問題」「人口知能」「クローン」「人間と自然の関係」等、従来の人間定義ではうまく解けない事態が生じている。
様々な問題を抱える現代社会で、人間観が揺らぎ、伝統的な人間定義は疑問視されている。しかし、問題の多くが「より便利で豊かに暮らしたい」という欲望追求の帰結であるならば、欲望の本質を問い続け超克あるいは昇華への道を示してきた仏教こそ、人間の新たな可能性と未来への希望を生み出す機縁となれるのではないだろうか。
これまで仏教が示してきた人間観の具体像を多面的に探究し、現代社会が抱える諸問題に如何に答えるのか。第一線で活躍する研究者たちによる最新の研究成果をまとめた一冊。
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