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2017年10月7日から11月26日まで渋谷区立松濤美術館で開催される展覧会は、私邸のような美術館を館に見立て、彫刻家三沢厚彦が主人となり、彫刻家舟越桂、画家小林正人、画家杉戸洋、写真家浅田政志という4人の作家を客人としてお迎えし、作品の競演、滞在制作、トークに音楽と、何かが起こり、変化し続け、すべては最終日に完成するというコンセプトの謎だらけの展覧会。本書は、この51日間の記録である。
メイキング風景、展示風景、滞在制作風景、トークイベントの書き起こしなどを収録した、ライブ感たっぷりの本。これだけの作家が集まるとすごい化学反応が起こるということを実証する!
三沢さんコメントより抜粋。「ぼくが住人兼主人になって、お客さんを迎えるのはどうか? それで以前から、なにか一緒にやりたいねって話していた画家の小林正人さんに声をかけたら、面白そうだね、やろうよと。そして小林さんが、杉戸はいいぞって画家の杉戸洋さんを連れて来てくれた。ぼくは先輩彫刻家の舟越桂さんにお声がけし、へ~、面白そうじゃない、三沢が決めたことだし、いいと思うよ、というありがたいお言葉をいただいた。どんな展覧会になるんだろう? 想像がつかない。白井晟一の設計した館のなかで行われる謎の展覧会。そうか、謎の館。会期中も通して動いていく展覧会。そんな展覧会のポスターは、美術館の前でみんなで記念撮影するのが、謎の館らしくていいと思った。誰に撮ってもらおうか? あ、いい写真家がいた、浅田政志さん。そして浅田さんも客人に加わった。彫刻家と画家と写真家、5人が集まった。「彫刻と絵画、その間とその先は」というべきものが、館の中で示唆されるべき出来事として起こればいいなと願うのである。みなが個々として存在し、そして溶け合い、次なる瞬間、今までとはまったく違う見え方をする。「アニマルハウス」はそんな体験のできる場になればいいと思う。なんといっても「謎の館」なのであるから。」
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