2017年に没後40年を迎えたメダカ先生こと山本時男博士は、日本のメダカ研究の第一人者であり、メダカの人為的性転換の研究で知られた名古屋大学理学部生物学科の元教授である。
本書は、メダカ先生に学んだ生物学者および最前線の研究者が、メダカ先生による日本のメダカ研究の軌跡をたどり、多くの人にその魅力を知ってもらおうと、専門的知識をやさしく解き明かしたものとなっている。
目次:
第 I 部 メダカ先生の教え子とメダカ研究
第1章 山本時男先生の想い出とメダカ研究――素晴らしき恩師や先輩に出会えて 〈鬼武 一夫〉
第2章 會田龍雄先生と山本時男先生を回顧して 〈竹内 哲郎〉
第3章 メダカはわが友 〈岩松 鷹司〉
第 II 部 メダカ研究の最近
第1章 メダカ学最前線――日本が育てたモデル動物メダカ〈横井 佐織・竹花 佑介・竹内 秀明・成瀬 清〉
第2章 メダカの色について考える 〈橋本 寿史〉
第3章 東山動物園世界のメダカ館と新種「ティウメダカ」の発見 〈田中 理映子〉
第4章 宇宙を旅した日本のメダカ 〈井尻 憲一〉
第 III 部 名古屋大学博物館の企画展の記録
第1章 めだかの学校 メダカ先生(山本時男)と名大のメダカ研究 〈野崎 ますみ〉
第2章 博物学者・山本時男の集めた石と貝 〈足立 守〉
第3章 山本時男備忘録と蓑虫山人 〈宗宮 弘明〉
資料1 山本時彦(2006)「メダカ博士山本時男の生涯―自筆年譜から―」
資料2 山本時男(1949)「蓑虫山人の東北漫遊」
資料3 山本時男(1967)「母なる米代川」
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