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新訳サキ短篇集の決定版、全4巻完結
森の中でヴァン・チールは裸で岩の上に寝そべる若者に出会った。浅黒い肌に獣のような目をしたこの野生児は「子どもの肉にありついてから二ヶ月はたつ」と不気味なことを言うのだった……異色の人狼譚「ゲイブリエル‐アーネスト」。戦地の一杯飲み屋で隣り合わせた男は、交配によって四角い卵を産む雌鶏をつくりだし、一儲けしたというのだが……戦地の描写に作者自身の体験が窺える「四角い卵」他、全36篇。軽妙にして辛辣、奇想とウィットに富んだ短篇の魅力を生き生きとした訳文で甦らせた新訳サキ短篇集第4弾は、初期作品集『ロシアのレジナルド』、没後に編まれた『四角い卵』に、その後新聞等から発掘された短篇、スケッチを収録。サキの生涯と作品を概観したJ・W・ランバートの重要エッセー「ボドリー・ヘッド版サキ選集 序文」を付す。挿絵エドワード・ゴーリー。
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