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アフリカの焼畑農耕民社会を対象とし、自然・社会・文化の相互関係と動態を生態人類学の立場から解明してきた京都大学名誉教授・掛谷誠の著作集。日本をフィールドにした初期の研究も含め、その足跡を集大成。第1巻は日本の山村と島嶼を皮切りに、アフリカのトングウェとベンバの農村社会へフィールドを拡げ、生態人類学の基礎を築いていった著者の足跡をつまびらかにする。
時代の転形期を生きた人類学者の思索と実践
[推薦]篠原 徹(滋賀県立琵琶湖博物館・館長)
掛谷誠は,日本の農山漁村やアフリカの原野に生きる人びとの「生きざま」の研究から生態人類学をリードし,地域の在来性がもつポテンシャルに未来をつくる力を見いだした。自然のなかで生きる人びととともに思索し実践してきた人類学者のこの論集は、混乱する世界にあって,未来を志向する私たちの「生きざま」にひとつの指針を示している。
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