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多彩なテーマで色の魅力に迫る
著者は、エルメスやアクト・シュッド出版などの仕事に携わったカラーアドバイザー(カラリスト)である。本書は、色彩の基礎、顔料の歴史、時代や文化による色の象徴性の違いなどに触れつつ、著者のこれまでの経験や旅を通して培った、色に対する感性が随所にちりばめられている。外国で見つけた美しい色彩の土産が、帰国すると色褪せて見えるのはなぜなのか? 記憶には色がついているのか? 印象派や新印象派に影響を与えた化学者とは? 芸術家のアトリエにはどの方向からの採光が適しているのか? 著者が実践している色の調和を見つける方法とは? アリストテレス、ニュートン、バッハ、ゲーテ、葛飾北斎、シュヴルール、カンディンスキー、プルースト、谷崎潤一郞、ロスコ、カプーアなど、科学や美術のみならず、音楽や文学にまで及ぶ、色にまつわる100の話。
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