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「雨宮羽玖。雨宮の娘を守って欲しい。忌まわしき天球儀ゲームから」
ネテスハイム公・雨宮透華は
「切り札」たる守護者を召喚して告げた。
「十三血流」――その眷属たちは名だたる能力使いであり、
世界史を裏から操ってきた。
だが、その均衡を揺るがす存在が現れようとしていた。
「不死」にさえなりうる希有な能力≪節制=テンペランス≫。
その絶対的能力に目覚めようとしているのは、
まだ年端もいかぬ雨宮羽玖だった。
彼女を巡って十三血流の各家が陰謀を張り巡らす。
年齢不詳の少女「雨宮透華」は、
幼い羽玖を守るため「切り札」を投入する。
十三血流がさらなる力を得るべく
眷属を送り込む「天球儀の迷宮」。
最高難易度の白金の迷宮へと招待されたのは
雨宮羽玖を含む最高位の能力者たちだった。
高位の能力者たちが集う閉鎖空間――。
誰かが羽玖をなき者にしようと狙い、
誰かが羽玖を守護する切り札となる。
各家の思惑が交錯する中、
その趨勢を決する迷宮探索が幕を開けた――。
■世界を裏で操ってきた「十三血流」
その派閥に属する者たちが集う学園都市
■各派閥の最高位能力者たちが挑む
共闘と欺きの迷宮探索
■誰が守護者で、誰が刺客か?
幼女さまを護る「切り札」の正体は?
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