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インドの部派仏教は、難解な哲学を論じるだけで、日本人が馴染んだ大乗仏教と較べて魅力のないのと、一般的に考えられている。 だが、同じ部派仏教は『ディヴィヤ・アヴァダーナ』という仏教説話文献をも産んだ。 この文献は、アビダルマ論書からだけでは叶わない、当時の生きた仏教を知る手がかりの宝庫である。
本書は、『ディヴィヤ・アヴァダーナ』の説話群がいかなる意図で形成され、どのように文献として編纂されていったのかを研究する。 また、他の文献との比較を試みながら、説話の深層に秘められた情報を丹念に発掘することにより、一般民衆の仏教信仰の現実に光を当て、インド仏教の未解明であった部分に新たな輪郭を描く。
【目次】
序 章 発掘の基礎作業
第1章 説話文献の内容とその分析
第2章 文献の成立史
第3章 定型句を巡る問題
第4章 業思想
第5章 再生に関する思想
第6章 仏陀観の変遷
終 章 研究の反省と課題
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