"「世界」の見方に迫った講演録。
現存最古の世界地図『混一図』が語る「世界」
欧州に学んだ知の巨人・南方熊楠の目に映ったアジア
宗教者にして農業家の大谷光瑞が抱いた世界像
共通するのは、仏教からの“世界”へのまなざし
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……「世界」とは、地図上の地理的世界にとどまらず、自己の認識する空間として考えることができます。世界は、それを認識する人の知識や経験によって狭くも広くもなります。龍谷大学所蔵の『混一疆理歴代国都之図』は、まぎれもなく、十五世紀の人々の世界観を表現しています。その世界認識は現代の私たちに何を語るのでしょうか。
希代の博物学者・南方熊楠(一八六七―一九四一)は、若き日に欧州に遊びましたが、その目には世界、特に自分の生まれ育った「アジア」はどのように映っていたのでしょうか。
また、同時代に生まれ、大谷探検隊を派遣したことで有名な大谷光瑞(一八七六―一九四八)は、仏教者・教育者・研究者・探検家・著述家等々、枚挙に暇のないほどさまざまな分野に広く深い知識をそなえて、時代に足跡を残しました。その視野にはどのような世界像が開けていたのでしょうか。
この講演録では、世界認識を示す古地図から、ある時代に生きた二人の人物の世界認識、世界像について、専門分野の研究を通して迫っていきます。
(「はじめに」より)
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龍谷大学アジア仏教センター
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楠淳證[編]『回峰行と修験道――聖地に受け継がれし伝灯の行』(2016年10月、1,404円)"
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