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「ビートルズがどこから来たのか」問うことは、「ロック」の来た道を見直すこと。
名著の誉れ高い『ビートルズ〓20世紀文化としてのロック』(講談社、現『ビートルズ原論』河出書房新社)から17年。
ロックとビートルズをめぐる考察はさらに深化した。
19世紀から大西洋を越えて脈々と続いたイギリスとアメリカの影響関係を軸に、
「大衆音楽」が音楽的、精神的変転を遂げて「ロック」へと花開いた文化史を紐解いていく。
ビートルズが生み出したあのメロディ、あのリズム誕生の背景とは?!
4人が生み出した音楽は、どこから何を受け継いで、何を改革したのか。
音楽、歴史、芸術、経済。これまで見過ごされきた事象を接続し、
ロック〓ポピュラー音楽の成立と発展をめぐる「大きな物語」を再提示する試み。
ロックは19世紀半ばに生まれた商業音楽を文化・芸術の域にまで発展させ、世界を巻き込んでいった。
その“在り方”を示したのはビートルズとディランだったが、彼らはそれまでにあった芸術表現の新たな組み合わせを“発見”しただけで、ロックを“発明”したわけではないのだ。じゃあ、ロックはどこから来たのか。[本書より]
【目次】
はじめに
第1章 ポップ・ミュージックというシステム
第2章 ロックの根源にあるもの〓音楽、文化、思想
第3章 黒人たちのポップス、白人たちのソウル
第4章 ビートルズの凄みを解析する
第5章 ビートルズがいなくなった世界
最終楽章 ロックはどこへ行くのか
あとがき
本書はディスクユニオンのイベントスペース「DUES」での講義録をもとにした書き下ろしです。
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