形式論理学と超越論的論理学

形式論理学と超越論的論理学

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出版社
みすず書房
著者名
エトムント・フッサール , 立松弘孝
価格
8,140円(本体7,400円+税)
発行年月
2017年12月
判型
A5
ISBN
9784622086833

「近代の諸学に欠けているのは〈非常に広範ではあるが、しかし原理的に統一された意味での学問論的な諸問題と諸原理を、すべて包括する真の論理学〉つまり〈超越論的な論理学として、認識についての最も深い自己認識によって諸学の進路を照らして、諸学がそのあらゆる営為を理解しうるようにする論理学〉である」
「真の論理学は〈諸学に真の学問としての可能な意味を与えるような、超越論的な諸原理のシステム〉を明示しようとしている」

認識批判的に学問の基礎づけを行なおうとするフッサールにとって、重大な問題は、論理学の根本法則をいかに現象学的に基礎づけるかということであった。『イデーン』以後、1920年代の講義『受動的総合の分析』をへて、1931年『デカルト的省察』にはじまる後期フッサールに至る過程に書かれた本書(1928年『年報』10巻に発表)は、中期フッサールの代表作であり、『論理学研究』から『危機』書へと進んだフッサールの研究者としての長年の歩みを考えるとき、きわめて重要な書である。待望の日本語版が、ここにようやく成った。

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