知と存在の新体系

知と存在の新体系

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出版社
知泉書館
著者名
村上勝三
価格
6,600円(本体6,000円+税)
発行年月
2017年11月
判型
A5
ISBN
9784862852649

現代の哲学的状況は底なしの相対主義と自然主義による閉塞的状況に陥っている。本書はそこからの脱却を目指す。アリストテレス=トマス・アクィナスは始まりを「ある」に置いたが,著者はもう一つの始原,「知ること」を設定し「知ることからあることへ」の思考を切り拓く。そして知るものである「私」の思いを探究していくことで「私」を超えて一なる場としての「無限」を見出し「我々」と「私」の結びつきが示される。
第Ⅰ部「「存在論」の歴史」。スアレスからヴォルフまでの「存在」に関する思想展開を辿ることで,形而上学の流れと存在論の流れを描き出し,その上でデカルト形而上学の真の革新性を示す。
第Ⅱ部「存在と言語」。現代分析哲学における「存在論的証明」の巡る論争の検討を通して,分析哲学において「存在」問題を問うことの困難さを示す。
第Ⅲ部「存在論的証明を遡行する」。カント,ヒュームからライプニッツ,デカルトへ,さらにスコトゥス,トマス,アンセルムスへと遡って存在論的証明の「遡行的」哲学史研究を試みる。
第Ⅳ部「形而上学から道徳へ」。デカルト形而上学の刷新により見出された,自我的道程から超越を経て宇宙的見地へ至り,個人倫理から社会倫理へ展開する新体系を提示,半世紀に及ぶ著者の哲学研究の到達点。

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