中国に勝つ日本の大戦略

中国に勝つ日本の大戦略

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出版社
育鵬社
著者名
北野幸伯
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2017年12月
判型
B6
ISBN
9784594078751

「日中戦争は、もうはじまっています!」
こんなことをいう人がいたら、あなたはどう思いますか?
 「うわ~、この人ネトウヨだ~」
 「ぎゃ~、トンデモ系、陰謀論者だ~」
 きっと、こんなリアクションになるでしょう。
 それが、普通です。
 しかし、「日中戦争」がはじまっているのは事実です。
 証拠をいますぐお見せすることもできます。
グーグルでもヤフーでもいいですが、「反日統一共同戦線」で検索してみてください。
 検索しましたか?
 あなたは、「ロシアの声」2012年11月15日付「反日統一共同戦線を呼びかける中国」という記事を、容易に見つけることができるでしょう。
ここには、驚くべき事実が記されています。
たとえば、
・中国は、ロシアと韓国に、「反日統一共同戦線」構築を提案した。
 ・中国は、中ロ韓で一体化して、「日本の領土要求を断念させよう」と呼びかけた。
 ・日本に断念させる領土とは、「北方4島」「竹島」「尖閣および沖縄」である。
 ・日本に、沖縄の領有権はない!
 ・反日統一共同戦線には、米国も引き入れなければならない。
どうでしょうか?
 「・・・・・驚きました。
しかし、これで『日中戦争がはじまっている』というのは、やはり大げさなのでは?」
確かに、「実際の戦闘」という意味での「戦争」は、まだ起こっていません。
 しかし、「戦争」は、「実際の戦闘」の、ずっと前にはじまるのです。
就職、結婚、離婚、起業、投資などは、まずそれをする人の「頭の中」ではじまります。
 「戦争」も同様で、まず指導者の「頭の中」ではじまります。
 彼は、今日「戦争しよう」と決意して、明日軍隊を送るわけではありません。
 まず、「戦争に勝つ方法」(=戦略)を考えます。
次に「情報戦」を仕掛け、敵国を「悪魔化」させます。
 (例、中国は1930年代はじめ、「日本の世界征服計画」(=田中メモリアル)(=偽書)を世界に拡散し、「日本悪魔化」に成功した。)
さらに「外交戦」によって仲間を増やし、敵国を孤立させる。
 必要があれば、「経済戦」(=経済制裁)などによって、敵国のパワーを削ぎます。
 (例、アメリカは、日本が石油を買えないよう、「ABCD包囲網」を作った。)
最期に、必要があれば、実際の戦闘によって敵国を倒し、望む結果を手に入れる。
 つまり、敵国の指導者が戦争を決意し戦略をたててから、実際の戦闘が開始されるまでに時間差がある。
 そして、戦略が発動された時点で対処しないと、実際の戦闘がはじまる前に「負けが確定してしまう」のです。
先の大戦時、日本の指導者たちは、このことをまったく理解していなかった。

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