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二〇〇七年七月三日、パキスタンの首都イスラマバードのラール・マスジッド(赤いモスク)に、イスラーム神学生数千人が立てこもった。イスラーム法の導入などを求めた神学生に対し、軍はモスクを包囲。八日間に渡る銃撃戦の後、軍が強行突入。死者は学生側が七五名、軍関係者が一〇名とされたが、天安門事件と同じように闇の中だ。
モスク内にあったとされる大量の武器。強行突入は不可避だったと公言した大統領。数々の謎を秘めた「赤いモスク事件」をパキスタン在住の筆者が描いた渾身のセミドキュメント!
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