ボーリンゲン

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出版社
白水社
著者名
ウィリアム・マガイアー , 高山宏
価格
7,480円(本体6,800円+税)
発行年月
2017年12月
判型
B6
ISBN
9784560083109

20世紀を変えた文化事業の歴史
 スイスのボーリンゲン村を隠棲の地としたC・G・ユングは、心理学・神話学・宗教学・図像学など様々な分野の世界的知性を集めた〈エラノス会議〉(1933年開始)で中心的役割を果たした。そのユングに傾倒したアメリカの資産家ポールとメアリー・メロン夫妻は、1942年にボーリンゲン基金を設立、学術研究の支援と出版事業を開始する。〈ボーリンゲン叢書〉はユング著作集、エラノス講義の書籍化をはじめ、ヴィルヘルム訳『易経』、キャンベル『千の顔を持つ英雄』、ノイマン『グレート・マザー』、鈴木大拙『禅と日本文化』、ゴンブリッチ『芸術とイリュージョン』、ヴァレリーやコールリッジの著作集など、数々の名著を送り出し、ボーリンゲン奨学金は広く研究者や文学者の活動を支えた。そのなかにはヨーロッパの戦乱や圧政から逃れてきた多くの亡命者も含まれる。また、エジプトやサモトラケ島遺跡などの考古学発掘調査にも資金援助を行なった。ユング、ケレーニイ、エリアーデ、ブロッホ、リード、ショーレム、ナボコフら、ボーリンゲン・プロジェクトに集う綺羅星の如き人々と、企画の実現に尽力した出版人たち。20世紀を変えた〈知〉が生成される現場を豊富なエピソードで活写した人的交流の文化史。

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