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本阿弥光悦は、琳派の実質的な創始者と評されるマルチアーティストである。 書、漆芸、陶芸などでその才を遺憾なく発揮し、その作品は現在国宝2点、重要文化財20点を数える。 その光悦の作った茶碗の代表作として、「光悦七種」「光悦十作」に数えられながら、長らく確認されていなかった赤筒茶碗「有明」が「再発見」された。 本図録は、古田織部美術館の企画展『織部と光悦II─初公開「光悦七種(異説)」本阿弥光悦作 赤筒茶碗 銘「有明」』で、この幻の光悦茶碗が公開された際に編集されたもので、歴史的な背景や意義も含めて、多数の図版を用いて詳細に解説している(改訂版では、伝来に関する論述を増補し、また類例としてMIHO MUSEUM所蔵の光悦作茶碗を収載した)。
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