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中学2年の夏。主人公の日々希は吹奏楽部員。想像力が豊かで頭の中ではいろいろな景色を思い描いているが、ひとの輪からはみださないように、ひとから嫌われないように、いつも本心や空想を表に出さずにいる。
日々希たちの暮らす錆猫区では、情報通信技術や人工知能を応用して、人と人との絆を深めようという試みがはじまっていた。その一環として、生徒一人一人に、言葉に出さないひとの思いや頭に思い描いたことを読み取ることができる、マインドスコープという装置が配られる。お互いの気持ちがわからずにすれ違ったり、疑心暗鬼になったりするよりは、本音を読み合えたほうが絆は深まると言うのだ。
一方、転校初日から不登校を続けていた美少女・天狼朱華が突如登校するようになったが、彼女は一般人では手に入らない「マインドプロテクター」で心を読み取られないよう、ガードしていた。一日中パソコン室にこもる朱華。ある偶然から日々希が朱華のモニターを除くと、そこにはクラスメイトたちが測定したマインドスコープの膨大な記録が――。本心を隠すこと、伝えること、つながること、孤独であること。少女たちが抱える痛々しい思いは、やがて恐ろしい結末へと向かっていく。
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