法への根源的視座

法への根源的視座

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出版社
北大路書房
著者名
笹倉秀夫
価格
6,600円(本体6,000円+税)
発行年月
2017年11月
判型
A5
ISBN
9784762830006

リベラル・アーツとしての法学の多領域にわたる問題群に論究する,

法哲学界の重鎮によるポレミッシュな論文集



著者は,これまで法学・法哲学/法・政治思想など,インターディシプリナリーな問題群を,幅広い知をもって剔抉してきた。多領域にわたる学問を多層的に渉猟して,「法というものの根源にあるもの」「その究極にあるもの」に迫る。「正義論」「フィクション論」「権利論」から「法学論」まで斬り込むエッジの効いた論考集。



◆主な目次

はしがき

第1章 正義の構造:サンデル、ロールズ、井上達夫から考える

1.1 はじめに

1.2 サンデル考:正義論と道徳論の関係

1.3 ロールズ考:分配論と正義論の関係

1.4 井上達夫考:「正義概念」・「善に対する正の基底性」の射程

1.5 むすび:正義の個別性

第2章 「良心」とは何か:憲法19条の考察

2.1 問題の所在

2.2 良心とは何か

2.3 良心の自由侵害がもたらすもの

2.4 良心防衛の法理

2.5 むすび

第3章 法と擬制:末弘厳太郎『嘘の効用』・来栖三郎『法とフィクション』考

3.1 はじめに

3.2 大岡裁きの事例の検討

3.3 他の六つの事例の検討

3.4 来栖三郎のフィクション論

3.5 正義論からの考察

第4章 「責任」について:歴史からの考察

4.1 はじめに

4.2 刑事責任

4.3 民事責任

4.4 ヨーロッパ原初の不法行為責任

4.5 むすび

第5章 国家法人と個人:日本国による戦時犯罪への国家賠償をめぐって

5.1 はじめに

5.2 現代における国家法人

5.3 現代の国家法人と個人

5.4 むすび

第6章 法と権利:法が先か権利が先か

6.1 はじめに

6.2 思想によって異なる

6.3 実務との関係:「民事訴訟の目的」論

第7章 法解釈論と法の基礎研究:平井宜雄『損害賠償法の理論』考

7.1 はじめに

7.2 前半部分――相当因果関係説をめぐって

7.3 後半部分:不法行為法の基礎理論をめぐって

7.4 まとめ

第8章 民主主義科学者協会法律部会50年の理論的総括:現代法論を中心に

8.1 はじめに

8.2 国独資論と経済主義

8.3 国家論

8.4 法の歴史分析

8.

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