情報化社会において,ビッグデータをいかに上手に活用するか,その活用能力によって未来が左右される。今の時代の学生にとって,確率・統計は最も重要な教科の1つである。本書は確率・統計の教科書に統計処理ソフトRを取り入れ,ビッグデータの処理法を基礎から説明し,理系,医療系,経済・経営系…など全分野の学生向けに執筆している。
この教科書は,筆者らの長年の授業経験をもとに,大学,高専生を対象に2単位の講義に対応して編集している。例題を多く取り入れ自習書としても学習できるように入門書レベルでわかりやすく書いている。確率・統計の教科書の目指すところは,母集団から抽出された標本をもとに,母数(母平均,母分散,…)の推定・検定ができるようにすることにある。
第1章 確率では,「確率」は「統計」を理解するための前準備の勉強と思ってもよいので,できるだけ高校の数学で理解できるように編集に心がけた。
第2章 統計では,標本の抽出,標本からの各種統計量の定義,統計量と各種確率密度関数(各種分布関数)との関係,各種分布関数と統計量を使った区間推定と仮説検定の数式理論,さらには,これらを確実に理解するために区間推定と仮説検定の計算例を具体的に示して丁寧に説明している。
第3章 統計ソフトRによる統計計算では,Rの基本的な使い方,統計ソフトRによる演習などを通して「Rを使ったデータ処理」に携わる初心者向けに書かれている。
理解を深めるために,第1章~第3章の各章で要点を押さえた計算例を多く取り入れている。
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