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"さみしいぼくの心を包み込んでくれたのは、おばけみたいな2まいの葉っぱだった"
お母さんを亡くした5歳の男の子「ぼく」が、
2000年生きるという2まい葉と出会い、会話する中で、成長していくお話。
植物の存在を信じないパパからは「化石じゃないの?」と言われ、男の子は太古の世界を想像する。
やがてママは化石になってまた会いにくる、という希望を抱いていく。
植物の名はウエルウイッチア、別名「キソウテンガイ」。アフリカのナミブ砂漠にのみ自生する希少植物。
砂漠という過酷な環境で、2まいの葉だけを長く伸ばし続け、数百年から2千年生き続ける。
2まいの葉を伸ばし続ける植物は、他に類がないことから「奇想天外」と呼ばれることも。
現在、ウェルウィッチアの若い個体はほとんど見つかっておらず、世界中の植物園では栽培しながら、種の存続を試みている。
※本書が書かれるきっかけとなった城西大学薬用植物園(埼玉県坂戸市)では、ウェルウィッチアをはじめ、絶滅の危機にある植物を数種展示。種の保存に力を入れている。
【 対象年齢:読み聞かせ3才位〓】
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