取り寄せ不可
世田谷線で三軒茶屋より二駅、路地裏にある老舗の『藤屋質店』の手伝いをしている香芝涼子。店主の祖父・健三郎が病で倒れた際、美術館の学芸員という立場と恋人を捨て実家にもどってきた。多少の未練を感じつつ、看板猫のみみ子を撫でながら店番をしていたそんなある日、外国製の高価な陶製人形を男子大学生が持ち込んでくる。男性二人組という珍しい客に当惑しつつも、後にそれが盗品の疑いがあることがわかり……。精巧な萩焼の贋作、いわくありげな鼈甲のかんざし、未発表の藤田嗣治の絵画など、不思議な縁で藤屋質店に持ち込まれた品々を巡る謎を、優美に描く連作ミステリ。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。