取り寄せ不可
半年前、ヴェロニカは結婚式当日に花婿のせいで大怪我をし、
婚姻を無効にされたうえ、ごみのように捨てられた。
不幸のどん底で脳裏に浮かんだのは、継父のやさしい顔だった。
すがる思いで継父の家を訪れた彼女を待っていたのは、
「父は半年前に亡くなった」という、息子コールの言葉――。
16歳のころ、ヴェロニカは義兄に熱い想いを寄せていたが、
なぜかひどく疎んじられ、いつも冷たくあしらわれていた。
時を経て男らしさを増したコールは、まさに大人の男だった。
目を奪われているヴェロニカに、彼は蔑みもあらわに言った。
「放蕩娘のお帰りか。どうせ父の遺産が目当てなんだろう?」
一度は破れた恋の行方――切なく胸に迫る初恋と再会のロマンスです。16歳の幼い恋心とは違う、大人の女の情熱を義兄はどう受け止めるのでしょうか。イマージュやハーレクイン文庫で絶大な人気を誇るS・フォックスが1986年に発表した名作です。
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