「え!? 私たち、魔法の国の王様になるの!?」
――扉のむこうはふしぎの国でした。史上最高のファンタジー!
【映画にもなった世界的名作!】
●あらすじ
ママたちとはなれ、いなかの風がわりな教授の家にあずけられた四人の兄妹。
家の中を探検してると、末っ子のルーシーが大きな洋服だんすをみつけます。
ふと開けてみると、たんすのむこうは悪い魔女が支配する魔法の国ナルニアでした!
「この国を救うために、私たちが王様に!?」
命がけの冒険をへて、四人はふしぎなライオン“アスラン”とともに、魔女に戦いをいどみます!
世界中で愛される超名作をたくさんの絵と新訳で!
悪い魔女は、四人兄妹の三番目エドマンドに魔法のターキッシュ・ディライトをあげました。
それは、あまくて、ふんわりとした、でも死の呪いのかかったお菓子でした。
「あなたの兄妹たちもつれてきてちょうだい。そしたら、もっと食べさせてあげるわ」
【映画にもなった、史上最高のファンタジー!!】
●新訳のここがポイント
翻訳にあたって、原作の英語の格調高さをくずさぬよう、配慮されて訳されています。「英米の子どもたちが原文を読んで味わうとおりの「楽しさ」――知らない世界に出会うときのわくわく感や(略)好奇心もふくめて――を大切にしました」「とくに原文の解釈には最新の注意をはらいました」と、本書の訳者あとがきに記されています。
たとえば、第十三章で、魔女に「深遠なる魔法のことを忘れたのか?」と問われ、先行訳ではアスランが「忘れてしまったようだな」や「どうかな、忘れてしまったかもしれない」と答えていましたが、アスランがそんな大事なことを忘れるはずがないので、原文の「Let us say(と仮定しよう)」を活かし、本書では「忘れていたということにしよう」となっています。
こういった、注意しないと正しく訳せないくだりが今の日本語で美しく訳されています。
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