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ひきこもり状態にある人は,複合的な困難のために地域に居場所を見出すことができずにいます。その状態にある人への支援において最も重要なのは,ひきこもり状態にある人にとって魅力的な居場所を地域に確保することです。本ガイドブックでは,魅力的な居場所をどう作り,その居場所にどうつなげ,支援していくかを紹介します。
そこには,全国規模のネットワークを持つ唯一の当事者団体であるKHJ全国ひきこもり家族会連合会が,1999年の設立から15年間の経験を通じで蓄積してきたノウハウが詰まっています。ひきこもりの心理は,往々にして誤解されやすいため,当事者視点からの支援は極めて重要です。
また,本ガイドブックは,長期高年齢化するひきこもりの人たちの生活困窮を防ぐために,生活困窮者自立支援法を踏まえたひきこもり支援のあり方を,当事者視点から提案します。
ひきこもり状態になった本人とその家族の自立と尊厳を確保し,希望ある持続可能なコミュニティにつなげるための支援を実現するための具体的方策としても活用できます。
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