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血友病は男性に発症し、治療の輸血を通じてエイズウイルスが患者の40%、1500人ほどに感染、約600人がエイズで死亡した。薬害エイズ事件である。
2001年、東京地裁は血友病研究の第一人者で薬害エイズを放置した安部栄帝京大医学部長に無罪の判決を下し、その後、東京高裁で裁判そのものが打ち切られ無罪が確定した。はたして安部は無罪なのか? 当時の厚生省、医療機関は何をしていたのか? 患者がエイズウイルスに感染することを知りながら、何の措置も取らずに血液製剤メーカーの利益に奉仕していたのか?
本書は、医学者の著者が薬害エイズ事件の真相に迫る。
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