フォークナーのヨクナパトーファ小説

フォークナーのヨクナパトーファ小説

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出版社
彩流社
著者名
大地真介
価格
2,860円(本体2,600円+税)
発行年月
2017年9月
判型
B6
ISBN
9784779123979

「基盤の解体」を鍵語にしてフォークナー創設の架空の土地、

ヨクナパトーファを舞台にした

複雑かつ難解な代表作『響きと怒り』『八月の光』

『アブサロム、アブサロム!』『行け、モーセ』を読み解く!





南北戦争での敗北によってアメリカ南部で

劇的に引き起こされた〈人種・階級・ジェンダーの境界のゆらぎ〉

= 〈貴族階級の白人男性層という旧南部社会の基盤の解体〉を、

〈ストーリー〉の時間と空間の基盤を解体する技法により、それが

いかに強化されているのか、とスリリングな文学読解に本書は誘う。





第二部では、南部作家コーマック・マッカーシーや

映画作家クエンティン・タランティーノ、イニャリトゥ、アリアガ

へのフォークナーの影響、そして、横溝正史の小説を比較。

さらに、大橋健三郎がなぜフォークナー研究に至ったのかを

考察して、日本人がフォークナーを研究することの意味を探る!

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