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女優アンジェリーナ・ジョリーの告白で有名になった乳がんの予防切除手術。だがそれよりも20年前、世界に先駆けて自らの健康な乳房にメスを入れ、偏見と闘い続けたイギリス人女性がいた。欧米に大きく後れを取る日本での遺伝性乳がん治療の現状も報告。
目次
序章
世界的関心が高まったきっかけは、女優アンジーの衝撃的な告白だった。
第一章 傘で飛ぶことを夢みる子
英国人女性のウェンディ・ワトソン。彼女は祖母も母親もがんで亡くしていた。
第二章 乳がんの遺伝を疑う
母の死後、医師に「がんは遺伝しないのか」と尋ねるが、明確に否定された。
第三章 結婚、そして出産
乳がんへの不安を抱えつつ最初の夫と結婚し、娘のベッキーが生まれた。
第四章 家系図を作って調べる
親類にも若年性乳がんが多かった。八世代遡って先祖の死因を調べてみると。
第五章 がんになる前に乳房を切り落とす
妹との散歩中に思いついた名案、それは健全な乳房にメスを入れることだった。
第六章 ハイリスク遺伝子の発見
乳がん発症率を高める特定の遺伝子の研究には日本人も大きく貢献している。
第七章 卵巣の摘出手術も
世界に先駆けての予防切除手術後、遺伝性乳がんの研究は飛躍的に進んだ。
第八章 二十代の姉妹を救え!
二十七歳と二十五歳のロンダ、アンドレア姉妹から届いた一通の手紙。
第九章 イメージチェンジはミュージカルで
社会の関心を前向きにすべくイベントを開催。さらにCDデビューも。
第十章 ダイアナ元妃のサポート
予防切除の方が結果的に財政負担を軽減することを算出。
第十一章 日本での保険適用の動き
遺伝データ収集には検査費用の軽減、それには保険適用が前提となるのだが。
第十二章 特許を巡る闘い
遺伝子配列自体に特許を求めた企業に対し、検査費用高騰が懸念されて。
第十三章 進歩する乳房再建
予防切除と再建を同時に実施できる二刀流の外科医は決して多くない。
第十四章 日本で再建手術が進まなかった理由
病気が治れば胸の形はどうなっても、という男性中心の考えが医学界にあった。
第十五章 娘の遺伝子検査と予防切除
二十四歳で手術したベッキーの乳がんリスクは八十
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