こころの援助の極みがカウンセリング・心理療法なら、社会のなかでの援助一般においてもそのエッセンスは重視されます。そうして「傾聴」は、教育・福祉・医療・司法などの対人援助職のみならず、それらを支えるボランティアの基本的姿勢として位置づけられてきました。日常生活においても、さまざまな援助の場面が存在し、そんなときにも「傾聴」は意識されるようになってきました。また、対人援助という文脈に留まらず、相互理解が求められるようなシーンでも「傾聴」の重要性は理解されるようにもなりました。
また昨今、こころの援助の領域では「臨床心理士」の着実な定着とともに「公認心理師」資格が整備されつつあります。また教育界では、アクティブラーニングといった「学習者中心」の教育がトピックスとなっています。前述のようにさまざまなシーンでの「傾聴」の重要性が叫ばれているという状況もあり、その基礎理論といえるPCAの学習の重要性は、ますます高まっているといえます。
このようななかで、今あらためて「傾聴」という態度・姿勢をその芯から学びなおそう! とのねらいで、この本は編まれました。傾聴の生みの親である「パーソンセンタード・アプローチ」のすべてを総覧することから始めましょう!!
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