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東本願寺第二十三世の法主、大谷光演(1875~1943)にはもう一つの顔があった。書画、俳諧をよくし、「句仏」の俳号をもつ俳人でもあった。句集に『夢の跡』『我は我』『句仏上人俳句抄』などがあり、没後には『句仏句集』(1959年、読売新聞社)が刊行されている。 日本画は竹内栖鳳に、俳句は正岡子規に私淑し、子規門下の河東碧梧桐、高浜虚子と親しく交流した。生涯に約二万句の俳句を残している。「勿体なや祖師は紙衣の九十年」は句仏の代表作。「祖師」は親鸞、「九十年」はその波瀾の生涯を指す。この句に触発された著者は、清沢満之、暁烏敏らによる真宗近代化、正岡子規門下の俳句革新の二つの運動に関わりつつ句作活動を深めていった句仏の生涯をたどる。 巻末に著者が選んだ「句仏の五十首」と略年譜を収録。
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