あのときのカレーライス

講談社の創作絵本

あのときのカレーライス

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出版社
講談社
著者名
木村裕一 , 伊藤秀男
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2017年9月
判型
B5
ISBN
9784061333345

男はとてもびんぼうでした。働いて働いて、気がつくと大金持ちになっていたのです。ほしいものはなんでも手に入るようになった男がつぶやきました。「ああ、あのときのカレーライスが食べたい。」まずしいときにごちそうになったカレーのことです。男の頭はそのカレーのことでどんどんいっぱいになっていき、家来や家族に無理を言って……気がついたら、またひとりぼっちの、びんぼうな男にもどっていたのです。


 その男は、とてもびんぼうでした。
 すがたはまるで怪物のようでしたが、働いて働いて、気がつくと大金持ちになっていたのです。
 ほしいものはなんでも手に入るようになった男がつぶやきました。
「ああ、あのときのカレーライスが食べたい。」
 まずしいときにごちそうになったカレーのことです。
 男の頭はそのカレーのことでどんどんいっぱいになっていき、家来や家族に無理を言って……気がついたら、またひとりぼっちの、びんぼうな男にもどっていたのです。
 そんな男がたどりついた先は……。

 「あらしのよるに」シリーズで知られるきむらゆういち氏と、小学館絵画賞、日本絵本賞大賞等多数の受賞がある重鎮伊藤秀男氏、初めてのコンビによる絵本です。
 「カレーライス」という身近な題材で、小さな子どもから楽しめますが、「人生でほんとうに大切なものは何か」という深いテーマが含まれています。

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