特集:メディア・セクハラ
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近年、自治体による地域活性化事業を「萌えおこし」として、マンガ・アニメの絵柄(萌え絵)を使用したポスター等を見かけることが多くなった。このなかで女性の身体を過剰に性的に強調した広告媒体が出現し、批判の声が上がっている。 実写映像の広告でも、性的な暗喩を多用したものが問題となった。自治体以外でも大手出版社が発行する少年向け雑誌に女性を性的に貶めるようなマンガのキャラクター画が掲載されるなど、ジェンダーを取り巻くメディアの問題は深刻だ。批判を受けても、自治体の首長や出版社側など媒体の出し手には問題点が全く見えていないという事態が起き続けている。この構図は、セクハラなどの性暴力の被害者と加害者の意識の違いにも類似するのではないだろうか。メディアにおける性差別の問題を「メディア・セクハラ」として、検証する特集号。
執筆者:【鼎談】竹信三恵子、小島慶子、太田啓子、掘あきこ、田中東子、蓑輪明子、川名真理、上村陽子、江藤双恵
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