取り寄せ不可
写真家・齋藤陽道が言葉と写真で綴った初めてのエッセイ集です。ここでは書籍紹介の他、「あとがき」全文、著者直筆紹介、動画などで本の魅力をお伝えします。ぜひご覧ください。
ただ見るだけのことの貧しさを
ぼくはよく知っている。
だからこそ、ぼくは写真をやるうえで
言葉すくなき者の、忘れ去る日常の断面の、
その奥を見ようとしなければならなかった。
―あとがき「眼に見えるだけのものの奥へ」より
あとがき全文はこちら http://www.nanarokusha.com/afterword_soredemo
雑誌「週刊金曜日」にて、2012年から現在まで続く同名タイトルの連載から約80作品を著者自ら選出し、書籍化にあたり幾度も加筆・修正を行いました。
その言葉は、写真を説明するものではなく、「忘れ去る日常の断片の、その奥を見ようと」し続ける、齋藤の写真論でもあり、日々の記録でもあります。
書き下ろしによる長文のあとがき「眼に見えるだけのものの奥へ」では、聴覚障害をもつ齋藤の幼少期の忘れがたい記憶や、友人家族からの手紙など、印象的なエピソードによって、本書タイトルに込めた想いが描かれています。
ブックデザインは、良書を生み続けるコズフィッシュの祖父江慎・藤井瑶の両氏に担当いただきました。本書のために考案された、透けるほどの薄い紙を表紙に起用した製本(命名:はおり製本)でこれまで以上に開きの良い柔軟な造りに。写真、文章、製本と、どれも一貫した柔らかさと強さのある一冊となりました。
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