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著者の最大の代表作にして、
中国で最も権威ある文学賞の一つである
茅盾(ぼうじゅん)文学賞受賞作!
「出延津記」「回延津記」の全後篇で
70年の歳月を隔てて描かれる大河ドラマは、
中国でテレビドラマ化、
2016年11月には映画も公開されるほどの人気作品。
原タイトル『一句頂一万句』は、
一万句に相当する一句、
つまりは「ひと言の重み」という意味で、
小説中、その「ひと言」が何を示しているのか、
探してみてください。
「前篇の主人公の楊百順こと呉モーゼも後篇の主人公、
牛愛国も妻とは話が合わず、話の合う友人、
あるいは養女、あるいは情人を捜し求めてさすらいます。
他の登場人物たちにとっても話が合う相手を求めることが
どんなに難しいことかが描かれています。
人の一生はそういう相手を捜し求める旅なのだというのが
劉さんの言いたいことなのだと思います。
中国の批評家が、この小説は中国人の「千年の孤独」を
描いていると評したのも、なるほどと深くうなずきました。」
(訳者あとがきより)
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