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会社をやめ、浪費をやめ、肉食をやめ、社交をやめ、
東京を離れ、坊主になり、がんを克服した。
…でも、何かがずっと、おかしかった。
これは、行き場のない私に行き場を与えるための、グルグルを綴った手記である。
20年勤めた会社を退社直後に乳がんの宣告を受け、闘病を終えた著者は思索の旅に出ます。
がん=バブル=資本主義? もしかしてそれらをぜんぶひっくるめて、私たちの着ていた「似合わない服」と呼んでいいのではないかしら?(中略)「似合わない服」は原因であり、結果でもある。「似合わない服」はいっときの「似合う服」であり、自分のところにやってきたそれを、自分から拒むことはなかなかできないのです。――「まとめ」より
旅を終えて、著者が見つけた「これからの服」とは――?
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