HUMAN LAND 人間の土地

HUMAN LAND 人間の土地

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出版社
復刊ドットコム
著者名
奈良原一高
価格
8,800円(本体8,000円+税)
発行年月
2017年8月
判型
B4
ISBN
9784835455044

"巨匠・奈良原一高が一躍時の人となった伝説の初個展『人間の土地』。 その作品群をまとめた写真集が、30年の時を経て造本を一新し新装版として復刊決定! 明治日本の産業革命遺産として、2015年に世界遺産にも認定された長崎市沖に浮かぶ周囲1.2㎞ほどの無人の島・端島。通称・軍艦島とも呼ばれるこの島には、最盛期の1960年に、狭い島内に約5,000人を越える人々が暮らしており、当時の東京の9倍という脅威の人口密度を誇りました。 石炭がエネルギー資源とされていた時代、そこに暮らす炭鉱労働者たちとその家族の姿をとらえた第一部「緑なき島」と、1924年の鹿児島・桜島の大噴火により600戸以上あった村の家屋をはじめ3メートルもの鳥居までもが地中に埋まってしまった桜島東部の集落・黒神村を取り上げる「火の山の麓」。これら二部構成で、本作品集はまとめられています。 いずれも過酷な環境下で生きる人々の力強い姿がストレートに捉えられており、奈良原自身初となった1956年銀座松島ギャラリーでの個展、その約30年後の1987年にリブロポートより刊行された写真集は、ともに大きな反響を呼びました。 隔絶された二つの場所に近代日本の閉塞感をも象徴させ、どこか心象的とも取れる作品群は、日本写真史の中で“パーソナル・ドキュメント”として確立され、以降の活動にもつながっていきます。 特に第一部「緑なき島」での記録は、約40年前に無人・廃墟となった端島が稼動していた時代の貴重な生きた資料としても名高く、多くの復刊リクエストを呼んでいます。 オリジナル装丁の魅力を活かしながら新装復刊する『人間の土地』。 その魅力を、ぜひお手にとって直接ご覧ください。 ※本書は『HUMAN LAND 人間の土地』(1987年 リブロポート発行版)を底本に、新たな装丁で出版するものです。 (c)奈良原一高 2017 協力:奈良原一高アーカイブズ▼著者プロフィール 奈良原一高(IKKO NARAHARA) 1931年福岡生まれ。 1959年早稲田大学大学院(芸術学専攻)修士課程修了。 在学中の1956年に、初個展「人間の土地」が大きな反響を呼び、写真家としての活動を始める。 1959年、東松照明、細江英公、川田喜久治らとセルフ・エージェンシー「VIVO」を結成(1961年解散)。その後、パリ(1962~64)、ニューヨーク(1970~74)と拠点を移しながら活動。1974年帰国後も世界各地を取材し、多数の展覧会を開催。写真集も数多く出版し、国際的にも高い評価を受ける。 主な個展に、「Ikko Narahara」ヨーロッパ写真美術館、パリ(2002~03)、「時空の鏡:シンクロニシティー」東京都写真美術館(2004)、「手の中の空 奈良原一高19542004」島根県立美術館(2010)、「王国」東京国立近代美術館(2014~15)など多数。写真集に、『静止した時間』(1967)、『ジャパネスク』(1970)、『消滅した時間』(1975)、『人間の土地』(1987)、『ヴェネツィアの夜』(1985)、『時空の鏡』(2004

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