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堀辰雄『風立ちぬ』の舞台として知られる
伝説の避暑地
ーーその50年にわたる文化史。
東北部には八ヶ岳山麓、西部には入笠山から釜無山地、
甲斐駒ケ岳に連なる南アルプスにはさまれ、
富士見峠からは遠く富士山をのぞむ
雄大で風光明媚な富士見高原は、
毎夏、学問研究や文学活動、芸術創作にいそしむ者たち
にとって絶好の避暑地だった。
その一方、公害をもたらす工場が誘致されるおそれもあり
それを阻止せんと、環境保護を標榜し結成された
富士見高原愛好会の多士済々が織りなしてきた
選りすぐりの文章を一冊にしました!
「二一世紀も最初の二十年間を終わろうとしている現在、
富士見高原にはいまなお巨大娯楽施設もマクドナルドや
スターバックスも存在しない。
にもかかわらず、この避暑地については、明治四一年に
創刊される『阿羅々木』を中核とした
アララギ派に代表される斎藤茂吉らの歌人たちや
詩人・尾崎喜八をはじめ、小説家・久米正雄の
『月よりの使者』(一九三四年)や堀辰雄の『風立ちぬ』
(一九三九年)の舞台となり、
いまでは宮崎駿アニメの自然風景を成すに至っている。
その歴史は富士見公園のみならず高原のミュージアムにおいて
確認することができる。」
(巽 孝之(富士見高原愛好会第八代会長)序文
「愛好会五十年――ある避暑地の文化史――」より)
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