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多様化する家族を「動的存在」として認識するために,「家族実践」という概念を提案。時間と空間,身体,感情,家族研究の倫理的転回,労働と家族との連接化といった重要なテーマとの関連性を論じる。標準モデルにもとづく規範型家族の呪縛から放れて,絶えず変化しつつある「日常的な家族生活」の本質的なありように迫る。
◆主な目次
第1章 最初の前提
1 はじめに
2 実践
3 「家族実践」における「家族」
4 本書の概要
第2章 実践の位置づけ(その1)―用語の定義とその範囲―
1 はじめに
2 意味の微妙な相違 ―辞書上での定義づけ―
3 専門的職業の行使とは何か
4 理論とプラクティス
5 行為
6 習慣
7 その他の意味
8 結びとしての所見
第3章 実践の位置づけ(その2)―代替的アプローチとの類比―
1 はじめに
2 親密性,個人的生活,および布置連関
3 布置連関
4 その他のアプローチ
5 むすびに
第4章 発展と困難
1 はじめに
2 「家族実践」についての活用方法と発展
3 家族を表示すること
4 批判的な争点
5 むすびに
第5章 時間,空間,そして家族実践
1 はじめに
2 空間の多様性
3 時間の多様性
4 時間と空間の多様性
5 むすびに
第6章 身体と家族実践
1 はじめに
2 家族の凝視
3 身体化された知識
4 身体的密度
5 身体的ケア
6 食物,賄い,そして家族実践
7 暴力
8 ライフコースを超えての身体化
9 むすびに
第7章 感情と家族実践
1 はじめに
2 感情労働/感情仕事
3 家族と感情作業
4 感情のマッピング
5 コンテクストにおける家族
6 結びとしての所見
第8章 家族研究における倫理的転回
1 はじめに
2 関連性のある概念
3 倫理的な家族実践
4 「倫理的転回」―想定される制約―
5 結びとしての所見
第9章 労働/家族の連接
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