オレがマリオ

文春文庫

オレがマリオ

取り寄せ不可

出版社
文藝春秋
著者名
俵万智
価格
704円(本体640円+税)
発行年月
2017年8月
判型
文庫
ISBN
9784167909154

新しい光に満ちた第五歌集。



「電信柱抜けそうなほど揺れていた」震度7とはそういうことか

空腹を訴える子と手をつなぐ百円あれどおにぎりあらず

子を連れて西へ西へと逃げてゆく愚かな母と言うならば言え



東日本大震災発生当時、東京にいた著者が仙台の家に帰れたのは、4日後だった。余震と原発事故が落ち着くまでと思い、翌朝息子の手をひいて、西へ向かう。



?油さし買おうと思うこの部屋にもう少し長く住む予感して

第三者的には「軟禁」とも言える車を持たぬ離島の暮らし

「オレが今マリオなんだよ」島に来て子はゲーム機に触れなくなりぬ



紆余曲折ののち、沖縄の石垣島に住むことになった親子。豊かな自然、地域の人々との密な触れ合いは、様々な変化をもたらした。



愛、発見、出会い――。かけがえのない石垣島の日々から生まれた第五歌集。



解説・松村由利子(歌人)

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