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一つの模様の一つのホツレさえ
気が遠くなるほどの手仕事が重なり合っている
ふとはるかな巡礼の予感がある/ながい荒れ狂う季節の刺?
(「巡礼季節」)
「絶景ノ音、離陸間際のふいの静けさ―。(・・・)この一冊が、だれかの忘れ物のノートのように、ふとそこに轟音と静けさをもたらしてくれたら」(あとがき)。
中原中也賞、H氏賞を史上初めてダブル受賞した『グラフィティ』以降、若き詩人が2015年から17年までに書きとめた詩片。
著者自装。
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