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小山悌(こやま やすし)
1902年生まれ。東北帝国大学機械科卒。東北帝国大理学部助手、帝国陸軍電信部隊を経て、1926年に中島飛行機入社。エース技師となり、九七式戦闘機(キ27)、一式戦闘機「隼」(キ43)、二式戦闘機「鍾馗」(キ44)、四式戦闘機「疾風」(キ84)などの名機の設計を手掛けた。戦後、中島飛行機の図面を押収したアメリカ軍は、ほとんどの図面に「Yasushi Koyama」のサインがあることに驚き、彼の名は米国航空界でレジェンドとなった。しかし小山はメディアに登場することを嫌い、回顧録も残さなかったため、その素顔は謎に包まれている。
プロローグ 空を切り裂く悪魔の機体
第一章 東北からやって来た男
第二章 空飛ぶジャンヌ・ダルク、松本キク
第三章 変人、糸川英夫の入社
第四章 中島知久平の野望
第五章 隼の翼を手に入れろ
第六章 日米開戦
第七賞 アメリカ本土を直撃せよ
第八章 残された戦い
第九章 地上を選んだイカロスたち
エピローグ 富嶽、飛ぶ
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