海の彼方より訪れしものたち

ユング心理学研究

海の彼方より訪れしものたち

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出版社
創元社
著者名
日本ユング心理学会
価格
2,200円(本体2,000円+税)
発行年月
2017年7月
判型
A5
ISBN
9784422114996

日本人にとって「海」や「境界」はどのようなものとしてイメージされてきたのか、赤坂憲雄氏が東日本大震災の被災地を歩きながら思索をめぐらせたことについて、民話や神話などからも豊かに事例を引きながら語ったシンポジウムの記録のほか、日本ユング心理学会(JAJP)設立時理事長の川戸圓氏が自身の歩みを振り返りながらこれからの日本のユング心理学が学ぶべきことについて論じた講演録「私のユング心理学」などを収録。


【目次】

はじめに――ユング心理学の現代的意義  川嵜克哲

シンポジウム

●基調講演「海の彼方より訪れしものたち」  赤坂憲雄
 被災地を歩きながら考えてきたこと
  東日本大震災の被災地の風景/泥の海/潟化する世界/二つの墓/生と死を織りなす風景
 海の彼方からやって来るもの
  無意識を象徴する海/海から寄り来るもの/二つの海
 日本人と海のイメージ
  日本人と航海技術/日本人と太平洋/海と山の間/ユングと沖縄の津波伝承/私たちが問われていること
●討論――基調講演を受けて  指定討論者 川戸 圓・河合俊雄
 大いなる母なる水
  海と山に違いはあるのか/川を通じた循環/穢れを流す川の神様/命を生み出し、奪うもの
 日本人の心と境界
  境界線とは何か/境界がない日本人
 今後の日本人の心のあり方
  山と海の捉え方の違い/ゴジラが表しているもの/これから向き合っていかなければならないこと/海の向こうに想像力を/太陽の象徴/排除された男性の太陽神

講演録
●分析という場――対人的および元型的側面   ジョセフ・ケンブレイ
●私のユング心理学――心理療法と普遍性にたどりつくこと  川戸 圓

論 文
研究論文
●宮沢賢治の『文語詩稿五十篇』――定型をめぐって  奥田智香子
●「梁塵秘抄」から受け継ぐ今様歌謡の力――やわらかな自我の態度  鈴木志乃
●日本神話における二つのシャーマニズムと霊魂観――米という象徴からみた精神療法  深津尚史

印象記
●国際分析心理学会(IAAP)第20回大会印象記  足立正道
●国際分析心理学会(IAAP)第20回大会印象記  西牧万佐子
●日本ユング心理学会第5回大会印象記  西垣紀子

文献案内
●精神医学に関するユング心理学の基礎文献  前田 正
●海外文献  小木曽由佳
●ある女性治療者の仕事――映画評「ニーゼと光のアトリエ」  豊田園子

日本ユング心理学会 機関誌投稿規定(2015年9月30日改訂)

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