取り寄せ不可
Introduction to Conservation Genetics(2002)の全訳。生物多様性の保全を図るうえでは、景観の多様性、群集の多様性、種の多様性、種内の遺伝的多様性、の4つの階層すべてに目配りをする必要がある。これらのうち、遺伝的多様性を測る手法は近年めざましく発展しており、実際の保全の現場で活用できる状況が整ってきた。本書では、野生生物保全の目標を「進化可能性の維持」と定義し、そのために必要な集団遺伝学の考え方、手法を現実に即して解説している。必然的に個体数が少なく、したがって遺伝的多様性が低くなった絶滅危惧種の集団をどのように管理し増やしていくのか、そのときに何に注目すべきかなど、さまざまな成功例、不成功例を詳しく検討しながら身につけていくための教科書。進化生物学、集団遺伝学の基礎を体系的に概観することもできる。専門課程に進む人だけでなく、意識の高い学部1、2年生にもぜひお薦めしたい本。演習・復習問題(解答付)、用語解説も充実。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。