特集:インテリジェンス文化2
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"『情報史研究』第6号の特集は「インテリジェンス文化 ?」。各国インテリジェンスの諸相を「文化」に注目しながらとりあげる。
小島吉之「インドのインテリジェンス文化 ―グローバル・パワーとしての台頭と変わりゆく伝統―」は、インドにおける研究蓄積を利用しつつ、日本ではあまり知られていない実像と課題を描き出す。
奥田泰広「英国マスメディアと機密保全 ―DA通告制度に関する考察を中心に―」は、メディアが“自発的に”国防問題に関する機密事項の報道を抑制するDA通告制度(Defence Advisory Notice System)をとりあげ、イギリスの強固な機密保全制度の一端を明らかにする。
柏原竜一「カウンター・インテリジェンスとは何か」は、日本語でいう「防諜」に収まらない、敵組織の無力化を図るフランスの攻撃的カウンター・インテリジェンスの方法を示す。
大原俊一郎「ドイツのインテリジェンス文化における合理主義の伝統 ―日独実践倫理をめぐる諸考察―」は、工作人(ホモ・ファーベル)と理性人(ホモ・サピエンス)というドイツの2つの伝統からこの国の情報史の展開を巨視的に捉え、日本にとっての意義を論じる。
自由論題の論文は2本。
北村新三、原勝洋「D暗号(JN25B)による海軍暗号文に現れる語句の頻度解析と暗号解読率の推定」は、日米開戦前からミッドウェー海戦前までの時期に暗号書D改版で暗号化された海軍電報を対象に、文を構成する語句の頻度解析を行い、暗号文の解読率を数値的に推定した。
佐々木太郎「ソ連型対外政治工作の起源」は、ソヴィエト・ロシアのインテリジェンスにおける対外政治活動の根本的な重要性を指摘し、その技術的革新の様相を実証的に明らかにしている。
書評では柏原竜一「Owen L. Sirrs, A History of the Egyptian Intelligence Service」、伊丹明彦「Niels Erik Rosenfeldt, The ""Special"" World」の2点が並んだ。"
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