ビキニ・やいづ・フクシマ

ビキニ・やいづ・フクシマ

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出版社
社会評論社
著者名
加藤一夫
価格
2,640円(本体2,400円+税)
発行年月
2017年7月
判型
A5
ISBN
9784784513604

1954 年3 月1 日、太平洋のマーシャル諸島ビキニ環礁で、アメリカが水爆実験を強行した。広大な海が死の灰(放射線降下物)によって汚染され、静岡県焼津市を母港とする第五福竜丸が被ばくした。それから60 年、市民の情報開示請求で、被ばく漁船は566 隻にのぼるという隠された事実が明らかになった。原爆による一瞬の被爆死(サドン・デス)と、放射線による緩慢な被ばく死(スロー・デス)。後者は政治的思惑から曖昧にされ時には隠蔽されてきた。ビキニ、焼津、そしてフクシマでも…。本書は、焼津市を中心に展開される「地域から平和をつくる」運動の記録をとおして、ビキニ事件が戦後日本に何をもたらしたかを多面的に検証する。地域の生活圏を舞台に、著者自らが参加した社会運動は、反核平和運動に新たな視座を提示している。

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