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大統領補佐官を電撃辞任!前政権でも国防情報局長を解任された著者が元情報将校の経験から軍弱体化の実態と原因を暴露する問題作。著者は本書を書いた理由を2つ掲げている。ひとつは我々に向けられた戦争を明確に描くこと、ふたつ目は勝利の戦略を描くこと。歴史上、対外戦争を指揮したアメリカ大統領の中で、バラク・オバマは勝利を追求しないはじめての大統領となった。アフガニスタンへの増派、リビアとシリア内戦への限定的介入、ISIS空爆といった軍事作戦のほとんどが勝利とは程遠い、中東への不関与と最終的撤退を目指したものだった。追求すべき最終目的は何なのかを最高指揮官から示されぬまま、派遣された軍は、眼前の標的を攻撃し、テロリストの拠点を襲い、また新たな拠点を探し求めて攻撃を繰り返した。個々の戦闘では、そのほとんどがアメリカ軍の戦術的勝利で推移してきた。しかし、達成すべき戦略目的を曖昧にされたままの軍事活動の継続に勝利は訪れない。イスラム過激派のテロリズムは過去よりも強力となり、西側世界に浸透している。行動を起こさなければ、戦争に敗北するだろう。
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