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相互的な性質を持つ、日本と中国の異言語語彙交流の史実がわかる本。
漢字による新語造出のメカニズムや、表意文字としての漢字語の異言語交流の流布・受容の過程を、言語接触という言語学的な観点から解明する書。漢字文化圏の新しい漢字語には、アジアの近代の真実が潜んでいる。名著の新装版!
【本書は、近代以降の日中間の語彙交流の史実を研究の対象とするものである。ここで言う「近代における日中問の語彙交流の史実」とは、両言語相互間にみられる、語彙の流入、受容、定着――或いは淘汰、自国語の語彙体系の中に組み込まれたときに生じる語義の変化という意味において解されるべきであろう。しかしその全体にわたる考察は、現在のところ不可能である。本書は、中国語の立場に立ち、近代以降、中国語に入ってきた日本語の語彙に焦点を絞り、その流入の時期、経路、受容の方法、定着(或いは淘汰)のプロセス、語彙の変化、及びその外来語としての特異性などについて考察を試み、個別事例から一般性のある法則に近づこうとするものである。】……序論より
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