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人びとの暮らしと多様な生き物を育む自然が調和した美しい環境、里山…。
日本の原風景を残すエコロジカルな体系を体現するものとして、近年もその意義は盛んに喧伝され、世界的な関心も集めつつある。
しかし、このような理解は里山のすべてを捉えているのだろうか。
里山なるものが形成されるトポスがはらむ問題、歴史的に形成・構築された言説のあり方を、さまざまな視点から解きほぐしていくことにより、里山という参照軸から自然・環境をめぐる人間の価値観の交渉を明らかにする。
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