清崎敏郎の百句

清崎敏郎の百句

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出版社
ふらんす堂
著者名
西村和子(俳人)
価格
1,650円(本体1,500円+税)
発行年月
2017年6月
判型
B40
ISBN
9784781409757

◆俳句は足でかせぐものだ



蹤いてくるその足音も落葉踏む



落葉を踏んで歩く時、人は孤独感のうちにも、今、ここに在る自分の存在を改めて確認する。静けさの中で、この句はもうひとつの足音を聞いている。自分に蹤き従って歩む者の、落葉踏む音である。その足音も孤独の象徴と言えよう。創作の道を歩む師弟関係を思わせる句だ。その存在に気づいていても、待ってやったり、声をかけるでもない。隣り合う孤独を思うばかり。

 句集『系譜』の掉尾に置かれた句。風生没後「若葉」の継承者として出版した句集の題名にも、その覚悟は表われている。

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